ちゃぶ台の修理 No.05

ちゃぶ台の修理のご要望をいただき、納品に伺いました。

白栗不動産の白栗さんのお宅です。

古民家専門の不動産屋さんで、ご自身も移築した素敵な古民家にお住まいです。

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「どうしても前からこのちゃぶ台が気になっていたんだよね。」

と以前見ていただいてから気にかけてくださり、お声かけ頂きました。

以前とは?→2017年11月のリペアカフェ@飛騨はこちら

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110×90×高さ33.5cm 大判のケヤキ一枚板に枠のあるタイプです。

脚は三方留め、シャチ留めという特殊な組方をしており、

当時、全国的にちゃぶ台で有名だった長野県の松本で作られていたものだと思います。

<この斜め45で接着されている部分を「留め」といいますが、ここに裏側から、車知(シャチ、鯱)という栓が入り、強力に固定されています。>

傷やヒビも入っていましたが(ひびは埋めて修復済み)

それらの欠点も「味」として受け止めてくれる素敵な空間でした。

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裏には 屋号らしきものが書かれています。

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(角の三角の隅木は固定だけでなく、前述のシャチ栓を隠す意味合いもあります)

愛着を持って使っていただけるよう、

「作り手」として、古いものを次の世代に伝えていく「渡し手」として、

素材や、職人の技術、こだわりなども、できる限りお伝えさせていただきます。

シャチ栓についても、サンプルを使って構造をご説明させてもらいました。

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丸いカーブの部分も丁寧に作られています。

丁寧な仕事をしてあることもあり、脚のぐらつきなどはありませんでした。

早速使っていただき、お茶をごちそうになりました。

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ここには他のちゃぶ台を置いてみえたのですが、

このちゃぶ台は、大きさや使いこんだ雰囲気、そしてケヤキという素材が、この空間になじんでいました。

とても喜んでいただき、話に花が咲きました。

白栗さん ありがとうございました!

本物の古民家には、古い家具が良く似合います。

ご自宅に、店舗に、いかがでしょうか?

ちゃぶ台以外にも箪笥や文机など、美しく味のある古家具を多数取り揃えておりますので、ご相談ください。

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家具々鹿々 (天野拓)