婚礼箪笥のリメイク「ベンチ」と「サイドテーブル」、「ミラー」
Before 昭和を感じるフラッシュ扉の婚礼箪笥
Before 内部は美しい桐の引き出し
ベンチとサイドテーブル
ベッドサイド
桐の引き出しミラー
Beforeの箪笥のどの部分を、どの様にリメイクしたかわかりましたか?
ベンチと花台は2枚の観音扉を3辺に折り、コの字にしました。普段は木工作家として無垢材を扱っている為、フラッシュ合板を扱うことは殆どありません。しかし、昭和の中期から定番となったこのような婚礼家具は多くのお宅で悩みの種になっております。慣れない材ではありますが、思い切ってチャレンジしました。
無垢材と比較して、見た目にも軽さがありチープさを感じてしまうフラッシュ扉は、折り曲げで生まれた凹凸が予想外に高級感を演出。形や用途が変わっても扉の模様を見せ、懐かしさを感じられると思います。
また、天板にはスチームしたビーチ板を新しく取り付けました。座るたびに、板のしっとりとした心地を手で確かめたくなる質感。ベンチの上部の引き出しは、主張を抑える程度に半円の指掛け穴にしました。天板、座面、側面と上部の木目が一連につながります。
内部は桐の板を丁寧に細工された着物の収納棚でした。美しいカーブの装飾と、着物の引き出しらしいワイドに広いサイズを活かし、鏡へとリメイク。横長に設置すれば、モダンな空間や洋室にも相性のいいデザインミラーへ。縦置きの姿見としても、置き場に困らない美しいインテリアです。