今回は、岐阜県は飛騨からご依頼の婚礼家具である桐箪笥の修理です。
特徴
婚礼家具 桐ダンスの修理
引き出しの滑り
取っ手の交換
長く降り続いた大雨、それに続き台風の直撃、また猛暑と…
大雨や強風など自然の恐ろしさを痛感した今年の夏でしたが、なんとか限りが見え始め工房の周辺は秋めいています。
さて今回は、桐の箪笥の修理の依頼をいただきました。
長らく空けていたご実家の整理で、そこに眠っていた箪笥を「引き取りたいので修理を」と家主様からご相談をいただきました。思い出の詰まった桐箪笥のようです。
今回は、引き出しの滑りの調整、台座の補修をいたしました。また、引き出しのとってにあたる金物が、劣化によるササくれが酷くこちらも磨き滑らかにしました。
実は、こういった肌に触れる金具の補修や取り替えなど点検も、安全に付き合っていく為には必要なお手入れです。
長らく使用していないと見た目だけでなく、このような思わぬ箇所にも注意していく必要があります。
私たちは普段、新作の家具を手がけていますが、
この様に古い家具に触れていると作り手の魂に触れられる様な気がします。製作者の工夫や拘りを修復を通じて学ぶ機会を得て、新作家具づくり対しても良い刺激です。
